Description:
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Aceyalone / Lightning strikes (2007)
■■■■■Acyaloneの最新作はdancehall全開のコンセプチュアル・アルバム!!■■■■■
今回エイシーが提示したダンスホールの手法は、これまでの作品が時代毎に名盤として名を残すものだっただけに「賛否両論」になる事は間違いなく、日本
の音楽シーンにとって、実に微妙なタイミングで発表された気がする。前作 "Grand Imperial" に収録のPush (f/ Zulu ) は良かったが(その曲をプロデュースした《Beat Science》とは今回のプロデューサーBIONIKと同一人物)、選曲のバランスなのか、コンセプチュアル・アルバムと云う事になればやもおえな
い。もう少しBIONIKの違うプロデュース面を引き出せば、新たに輝かしい作品が出来たようにも思う。ただ、これはリスナーとしてのいち意見ではある
が...。せめて「もっと早くにリリースすべきアルバムだった」というのが率直な感想だ。
とは言うものの、これまでにコンシャスなリリックスを様々な年代のジャズやファンク(最近ではエレクトロまで)といった音楽に乗せ、デビューから17年
以上に渡り幅広く自分のものにして来たベテランのエイシーだけに、ヒップホップのアーティストとして、ここまで現行のダンスホールなサウンドに忠実であ
りながら、紛れも無くヒップホップにしてしまうのは流石と言えるだろう。ワールドワイドでより自由な音楽を切り開こうとしている様子も伺える。また、彼
は少なからず以前からレゲエ・ミュージックやラスタの影響を持ち合わせていたのも確かだ。それを踏まえ、このアルバムでの特筆すべき点は、Bob Marley & the Wailers "Rastaman Chant"をサンプリングした"Jungle Muzik"ではないだろうか。
「こんな表現もできるぞ」と、好きなモノを好きな時に表現するエイシーの姿勢には感服するが、果たして、メインストリームを聴いているリスナーがこのア
ルバムに辿り着けるとも思えないし、まして、アンダーグラウンド好きなリスナーが現行のダンスホールな表現を理解出来るかに掛かっている。そして、ダン
スホールをバリバリ聴いているリスナーにこのアルバムが届くかが心配のひとつだ。折角「築き上げて来たモノを失って欲しくない」と願うばかりである。
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Credits:
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produced by : Bionik
Additional personnel: Jah Orah (Project Blowed), Charli 2na (Jurassic 5)
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Track List:
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SIDE A
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01: Ligthning Strikes
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02: Suicide
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03: Sound Gun
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04: Easy (f/ Chali 2na )
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SIDE B
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01: Genie
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02: Pick A Part (f/ Jah Orah )
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03: Shango
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04: To The Top
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SIDE C
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01: When I Woke Up
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02: Pose ( Remix )
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03: Supercool
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04: Master (f/ Jah Orah )
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SIDE D
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01: Help Us All
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02: Jungle Muzik (f/ Jah Orah )
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03: Top Choice
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